夏目漱石「こころ」第027回

「二十七」
私はすぐその帽子を取り上げた。所々に着いている赤土を爪で弾きながら先生を読んだ。「先生、帽子が落ちました」「ありがとう」身体を半分起してそれを受け取った先生は、起きるとも寝るとも片付かないその姿勢のままで、変な事を私に聞いた。「突然だが、君の家には財産がよっぽどあるんですか」・・・先生の言葉の底には…大きな意味があった。
夏目漱石の「こころ」連続読み第27回。
(5:35) Soseki Natsume "KOKORO"#27

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こころ 著者:夏目 漱石 |
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