夏目漱石「こころ」第040回(中 四)

「中 両親と私 四」
小勢(こぜい)な人数(にんず)には広過ぎる古い家がひっそりしている中に、私(わたくし)は行李(こうり)を解いて書物を繙(ひもと)き始めた。なぜか私は気が落ち付かなかった。あの目眩(めまぐ)るしい東京の下宿の二階で、遠く走る電車の音を耳にしながら、頁(ページ)を一枚一枚にまくって行く方が、気に張りがあって心持よく勉強ができた…。 夏目漱石の「こころ」連続読み第40回。上中下の「中 両親と私」の章の第4回である。
(5:58) Soseki Natsume "KOKORO"#40

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こころ 著者:夏目 漱石 |
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