夏目漱石「こころ」第041回(中 五)

「中 両親と私 五」
父の元気は次第に衰えて行った。私(わたくし)を驚かせたハンケチ付きの古い麦藁帽子(むぎわらぼうし)が自然と閑却(かんきゃく)されるようになった。私は黒い煤(すす)けた棚の上に載(の)っているその帽子を眺(なが)めるたびに、父に対して気の毒な思いをした。父が以前のように、軽々と動く間は、もう少し慎(つつし)んでくれたらと心配した…。 夏目漱石の「こころ」連続読み第41回。上中下の「中 両親と私」の章の第5回である。
(6:32) Soseki Natsume "KOKORO"#41

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こころ 著者:夏目 漱石 |
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