夏目漱石「こころ」第047回(中 十一)

「中 両親と私 十一」
こうした落ち付きのない間にも、私(わたくし)はまだ静かに坐(すわ)る余裕をもっていた。偶(たま)には書物を開けて十頁(ページ)もつづけざまに読む時間さえ出て来た。一旦(いったん)堅く括(くく)られた私の行李(こうり)は、いつの間にか解かれてしまった。私は要(い)るに任せて、その中から色々なものを取り出した。私は東京を立つ時、心のうちで極(き)めた、この夏中の日課を顧みた…。 夏目漱石の「こころ」連続読み第47回。上中下の「中 両親と私」の章の第11回である。
(6:16) Soseki Natsume "KOKORO"#47

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こころ 著者:夏目 漱石 |
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