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2006年6月17日 (土)

竹内浩三「白い雲」「手紙」

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2006.6.11朝、大切な友人が事故で亡くなった。その衝撃は大きく、しばらく朗読をお休みした。この朗読は、実は、6.13に収録したものだ。戦争の時代の死と、今の死に違いはない。突然の訃報であった。ついさっきまで、語り合っていた友がいない。つらい中で録音をしてみたものだ。僕の持論でもあるが、本当に悲しい時には、悲しいようには読まないものだ。ただ、たんたんと読んでいる。でも明るくは読めなかったな。少し、戦争の時代を垣間みた気がした。もちろん、戦争の時代は、もっと悲惨だったのだろうと思うけど。内埜則之、安らかに眠ってくれ。 明日は、朗読の日の朗読だ。竹内浩三を読む。
(5:32)

白い雲

満州と云うと
やっぱし遠いところ
乾いた砂が たいらかに
どこまでもつづいて
壁の家があったりする

そのどこかの町の白い病院に
熱で干いた唇が
枯草のように
音もなく
山田のことばで
いきをしていたのか

ゆでたまごのように
あつくなった眼と
天井の
ちょうど中ごろに
活動写真のフィルムのように
山田の景色がながれていたのか

あゝその眼に
黒いカーテンが下り
その唇に
うごかない花びらが
まいおちたのか
楽譜のまいおちる
けはいにもにて

白い雲が
秋の空に
音もなく
とけて
ゆくように

竹内浩三紹介サイト(伊勢の森さん作成)」で詩が読めます。




戦死やあわれ

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