竹内浩三「白い雲」「手紙」
白い雲 満州と云うと そのどこかの町の白い病院に ゆでたまごのように あゝその眼に 白い雲が 竹内浩三紹介サイト(伊勢の森さん作成)」で詩が読めます。
2006.6.11朝、大切な友人が事故で亡くなった。その衝撃は大きく、しばらく朗読をお休みした。この朗読は、実は、6.13に収録したものだ。戦争の時代の死と、今の死に違いはない。突然の訃報であった。ついさっきまで、語り合っていた友がいない。つらい中で録音をしてみたものだ。僕の持論でもあるが、本当に悲しい時には、悲しいようには読まないものだ。ただ、たんたんと読んでいる。でも明るくは読めなかったな。少し、戦争の時代を垣間みた気がした。もちろん、戦争の時代は、もっと悲惨だったのだろうと思うけど。内埜則之、安らかに眠ってくれ。
明日は、朗読の日の朗読だ。竹内浩三を読む。
(5:32)
やっぱし遠いところ
乾いた砂が たいらかに
どこまでもつづいて
壁の家があったりする
熱で干いた唇が
枯草のように
音もなく
山田のことばで
いきをしていたのか
あつくなった眼と
天井の
ちょうど中ごろに
活動写真のフィルムのように
山田の景色がながれていたのか
黒いカーテンが下り
その唇に
うごかない花びらが
まいおちたのか
楽譜のまいおちる
けはいにもにて
秋の空に
音もなく
とけて
ゆくように
![]() | 戦死やあわれ 著者:竹内 浩三 |
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