夏目漱石「こころ」第055回(下一)

「下 先生と遺書 一」
……私(わたくし)はこの夏あなたから二、三度手紙を受け取りました。東京で相当の地位を得たいから宜(よろ)しく頼むと書いてあったのは、たしか二度目に手に入(い)ったものと記憶しています。私はそれを読んだ時何(なん)とかしたいと思ったのです。少なくとも返事を上げなければ済まんとは考えたのです。しかし自白すると、私はあなたの依頼に対して、まるで努力をしなかったのです…。
夏目漱石の「こころ」連続読み第55回。上中下の「下 先生と遺書」の章#1である。ついに来ました。先生の遺書の章です。
(6:15) Soseki Natsume "KOKORO"#55
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こころ 著者:夏目 漱石 |
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