夏目漱石「こころ」第056回(下二)

「下 先生と遺書 二」
「私(わたくし)はそれからこの手紙を書き出しました。平生(へいぜい)筆を持ちつけない私には、自分の思うように、事件なり思想なりが運ばないのが重い苦痛でした。私はもう少しで、あなたに対する私のこの義務を放擲(ほうてき)するところでした。しかしいくら止(よ)そうと思って筆を擱(お)いても、何にもなりませんでした。私は一時間経(た)たないうちにまた書きたくなりました…。
夏目漱石の「こころ」連続読み第56回。上中下の「下 先生と遺書」の章#2。やっと半分を越えました(全110回)
(6:00) Soseki Natsume "KOKORO"#56
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こころ 著者:夏目 漱石 |
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