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2006年8月30日 (水)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」13

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よっつめの星は、しごとにんげんのものだった。このひとは、とってもいそがしいので、王子くんが来たときも、かおを上げなかった。
「こんにちは。」と、その子はいった。「たばこの火、きえてるよ。」
「3+2=5。5+7=12。12+3=15。こんにちは。15+7=22。22+6=28。火をつけなおすひまなんてない。26+5=31。ふう。ごうけいが、5おく162まん2731。」
「なに、その5おくって。」
「ん? まだいたのか。5おく……もうわからん……やらなきゃいけないことがたくさんあるんだ! ちゃんとしてるんだ、わたしは。むだ口たたいてるひまはない!…
(6:16) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #13

青空文庫
※テキストとイラストは、上記で御覧になれます。
翻訳を無料で公開して下さっている大久保ゆうさんに敬意を表します。ありがとうございます。 大久保さんのホームページはこちら

星の王子さま Book 星の王子さま

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
販売元:平凡社
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2006年8月28日 (月)

コナン・ドイル「暗号舞踏人の謎」1

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シャーロック・ホームズの帰還より「暗号舞踏人の謎」三上於菟吉訳。

ホームズは全く黙りこんだまま、その脊の高い痩せた身体を猫脊にして、何時間も化学実験室に向っていた。そこからは頻りに、いやな悪臭がただよって来る、——彼の頭は胸に深くちぢこめられて、その恰好は、鈍い灰色の羽毛の、黒い鳥冠(とさか)の奇妙な鳥のようにも見えた。
「そこで、ワトソン君、——」
 彼は突然に口を開いた。
「君は南アフリカのある投資事業に、投資することは、思い止まってしまったのだね」
 私はサッと驚かされてしまった…。


(7:33) The Doyle, Arthur Conan"The Dancing Man"#1

★祝★CD発売予告!「シャーロック・ホームズ 赤毛連盟」朗読:佐々木健

9月下旬発売予定。

定価1,000円(税別)予定
詳細は、近日発表します!

青空文庫
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シャーロック・ホームズの帰還

Book
シャーロック・ホームズの帰還

著者:延原 謙,コナン・ドイル

販売元:新潮社

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2006年8月25日 (金)

夏目漱石「こころ」第056回(下二)

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「下 先生と遺書 二」
「私(わたくし)はそれからこの手紙を書き出しました。平生(へいぜい)筆を持ちつけない私には、自分の思うように、事件なり思想なりが運ばないのが重い苦痛でした。私はもう少しで、あなたに対する私のこの義務を放擲(ほうてき)するところでした。しかしいくら止(よ)そうと思って筆を擱(お)いても、何にもなりませんでした。私は一時間経(た)たないうちにまた書きたくなりました…。

夏目漱石の「こころ」連続読み第56回。上中下の「下 先生と遺書」の章#2。やっと半分を越えました(全110回)

(6:00) Soseki Natsume "KOKORO"#56


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青空文庫
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こころ Book こころ

著者:夏目 漱石
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2006年8月23日 (水)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」12

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つぎの星は、のんだくれのすまいだった。ほんのちょっとよっただけなのに、王子くんは、ずいぶん気もちがおちこんでしまった。
「ここでなにしてるの?」王子くんは、のんだくれにいった。その子が見ると、その男は、からのビンひとそろい、なかみのはいったビンひとそろいをまえにして、だんまりすわっていた。
「のんでんだ。」と、のんだくれは、しょんぼりとこたえた。

(2:20) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #12

青空文庫
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2006年8月21日 (月)

夏目漱石「こころ」第055回(下一)別バージョン

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別バージョン「下 先生と遺書 一」
前回暗すぎたので修正版。どちらが好みでしょうか?……私(わたくし)はこの夏あなたから二、三度手紙を受け取りました。東京で相当の地位を得たいから宜(よろ)しく頼むと書いてあったのは、たしか二度目に手に入(い)ったものと記憶しています。私はそれを読んだ時何(なん)とかしたいと思ったのです。少なくとも返事を上げなければ済まんとは考えたのです。しかし自白すると、私はあなたの依頼に対して、まるで努力をしなかったのです…。

夏目漱石の「こころ」連続読み第55回。上中下の「下 先生と遺書」の章#1。先生の遺書の章突入です。

(6:05) Soseki Natsume "KOKORO"#55


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2006年8月18日 (金)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」11

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ふたつめの星は、みえっぱりのすまいだった。
「ふふん! ファンのおでましか!」王子くんが見えるなり、みえっぱりはとおくから大ごえをあげた。
 というのも、みえっぱりにかかれば、だれもかれもみんなファンなんだ。
「こんにちは。」と王子くんはいった。「へんなぼうしだね。」
「あいさつできる。」と、みえっぱりはいう。

(3:38) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #11

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2006年8月15日 (火)

新美南吉「二ひきの蛙」

Download ※この作品は、オーディオブックとして発売になりましたので、ダウンロードはできません。



緑の蛙(かえる)と黄色の蛙(かえる)が、はたけのまんなかでばったりゆきあいました。
「やあ、きみは黄色だね。きたない色だ。」
と緑の蛙(かえる)がいいました。
「きみは緑だね。きみはじぶんを美しいと思っているのかね。」
と黄色の蛙(かえる)がいいました。
 こんなふうに話しあっていると、よいことは起(お)こりません。二ひきの蛙(かえる)はとうとうけんかをはじめました。…。


今日は終戦記念日・・・僕なりにお話を選んでみるとこんなものに・・・。
(4:23) Nankichi Niimi "2 Flogs"


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新美南吉童話大全

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新美南吉童話大全

著者:新美 南吉

販売元:講談社

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2006年8月10日 (木)

更新できずすみません。

8/4の朗読以降、配信でできておらず、申し訳ありません。
只今、芝居の本番中でございます。(8/9-13)
http://s-project2.kokorojin.com

本番中にも配信すると目標を決めていたのですが、配信できていない状況です。
すみません。芝居の期間中にも暇を見つけて配信したいと思っています。
また、本番が終了した来週以降は、通常通り配信をしたいと思っています。

配信は、月水金のam5:00-9:00頃とさせていただきます(配信時間を少々朝にずらします。)

今後ともよろしくお願い致します。

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2006年8月 4日 (金)

夏目漱石「こころ」第055回(下一)

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「下 先生と遺書 一」
……私(わたくし)はこの夏あなたから二、三度手紙を受け取りました。東京で相当の地位を得たいから宜(よろ)しく頼むと書いてあったのは、たしか二度目に手に入(い)ったものと記憶しています。私はそれを読んだ時何(なん)とかしたいと思ったのです。少なくとも返事を上げなければ済まんとは考えたのです。しかし自白すると、私はあなたの依頼に対して、まるで努力をしなかったのです…。

夏目漱石の「こころ」連続読み第55回。上中下の「下 先生と遺書」の章#1である。ついに来ました。先生の遺書の章です。

(6:15) Soseki Natsume "KOKORO"#55


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2006年8月 2日 (水)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」10

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その子は、しょうわくせい325、326、327、328、329や330のあたりまでやってきた。知らないこと、やるべきことを見つけに、とりあえずよってみることにした。
 さいしょのところは、王さまのすまいだった。王さまは、まっ赤なおりものとアーミンの白い毛がわをまとって、あっさりながらもでんとしたイスにこしかけていた…。

(11:09) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #10

青空文庫
※テキストとイラストは、上記で御覧になれます。
翻訳を無料で公開して下さっている大久保ゆうさんに敬意を表します。ありがとうございます。
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