夏目漱石「こころ」第071回(下十七)

「下 先生と遺書 十七」
私が書物ばかり買うのを見て、奥さんは少し着物を拵(こしら)えろといいました。私は実際田舎(いなか)で織った木綿(もめん)ものしかもっていなかったのです。その頃(ころ)の学生は絹(いと)の入(はい)った着物を肌に着けませんでした。私の友達に横浜(よこはま)の商人(あきんど)か何(なに)かで、宅(うち)はなかなか派出(はで)に暮しているものがありましたが、そこへある時羽二重(はぶたえ)の胴着(どうぎ)が配達で届いた事があります…。
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夏目漱石の「こころ」連続読み第71回。上中下の「下 先生と遺書」の章#17(全110回)
(5:49) Soseki Natsume "KOKORO"#71
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こころ 著者:夏目 漱石 |
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