« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月25日 (月)

配信のご案内

いつもお聞き頂きありがとうございます。

すみません。1周年と同時に体調を崩しまして、のどがあれており収録ができずにいます。
やはり、1周年を目標にとがんばって来たので、クリアできてほっとしてし、我慢していた体の疲れがどっと出たという感じでしょうか? 

からだくんお疲れ様!君ほどタフな肉体を持てて僕は幸せです。いつも無理させてごめんなさい。これからもよろしく。。。と体に感謝の念を送っている毎日です。

まだまだ、2周年に向けて闘志は燃やしていますので、治るまで少々お待ち下さい。

年初より、竹内浩三の「筑波日記」を毎日配信するサイトを立ち上げようかなぁとか、僕以外の朗読者の配信をお手伝いしたいなぁとか、iTunesStoreで販売するぞ!とか、朗読の会を定期的にして行こうとか色々と考えていいますので、今後ともよろしくお願いします。

せっかくなので1年を振り返って自選オススメ朗読10本!
朗読リストよりジャンプしお聞き下さい。
http://kokorojin.com/rodokulist.htm

・ロビンソンクルーソーより(作:デフォー、訳:大久保ゆう)
http://storytellerbook.cocolog-nifty.com/blog/cat5245851/index.html
  生きるとは?漂着してロビンソンが考えたプラス発想法を紹介!
  名古屋の大学の先生の依頼により読んだのですが、今、時代が必要としている作品!

・ココロノカケラ(作:九十九耕一、絵:本間希代子)
  同時代のコラボレーション作品!オリジナル!
  本間さんの描いた1枚の絵に、物語をつけた九十九さんの作品。それに感銘を受けた佐々木が朗読。

・シャーロックホームズ『赤毛連盟』(作:コナンドイル、訳:大久保ゆう)
  CD化作品の原型。CDにしたものは、70%ぐらい読み直していいます。一人7役朗読に挑戦!
  もっとも反響のあった作品です。

・シャーロックホームズ『暗号舞踏人の謎』(作:コナンドイル、訳:三上於菟吉)
  未完。あと最終回を配信するのみ。はじめての朗読者ゲストを迎えた作品。
  登場場面は少ないですが、女性役をお願いしています。やはり女性役は女性に限る。

・雨ニモマケズ(宮沢賢治の詩)
  一番、検索された言葉。宮沢賢治は根強いファンを獲得し続けている偉大な作家だと思います。

・注文の多い料理店
 宮沢賢治作品より。登場人物の二人を使い分けています。僕の好きな作品!

・ピアノ
  芥川龍之介作品より。蜜柑や、しるこなどもぜひ聞いて欲しいのですが、芥川自信が語る口調の文体を
  読むのは痛快!ピアノは、ちょっぴりミステリアスな雰囲気の作品。ある日、通りすがりに壊れたピアノから
  1音が鳴った。

・あのときの王子くん(全29回、作:サン=テグジュペリ、訳:大久保ゆう)
  ご存知「Le Petit Prince(星の王子さまとして有名)」の新訳。
  青空文庫で、年末に公開予定です!連載という形で、朗読できて嬉しかったです。
  翻訳の大久保さんには本当に感謝です。ロビンソンクルーソーや、ホームズ、他でもお世話になっています。

・夏目漱石「こころ」全110回中71回目まで朗読
  いよいよ「K」が次号72号で登場。73号で具体的に紹介されます!長かった〜!やっと「K」の登場です。
  恐るべし夏目漱石・・・1話が約5分ですので、6時間ぐらいあれば聞き直せます。笑
  年内にKを登場させたいなぁ。

・竹内浩三の詩
  僕の朗読の原点です。昨年の5月に大学時代の軽音楽部の後輩が亡くなりました。その事もあって僕は
 竹内浩三の詩に深い感銘を受け、朗読をはじめました。そして今年の6月に芝居仲間が亡くなりました。
  交通事故でした。深い悲しみから脱出するのに時間がかかりました。でも朗読は続けました。
  大好きな友人二人の死が僕の朗読の背景にある。
  でも重たい気持で朗読してたり、はちまきまいて朗読してるわけじゃない。
  愉快に、好きな事して、自由に生きる。
  それを友人二人から学んびました。
  これからも楽しくやって行こう!

と言う事で、体調が戻り次第朗読は復活しますので、少々お待ち下さいませ!
メリークリスマス!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年12月18日 (月)

配信1周年伊勢神宮にて竹内浩三の詩を朗読

Download


竹内浩三の詩「骨のうたう」「空は 僕は」「宇治橋」

200612181538000

↑30秒すぐに試聴できます。

配信1周年のこの日、伊勢に来ています。竹内浩三のシンポジウムに参加するためです。
楽しい一日でした。その前に、伊勢神宮の内宮にお参りしました。
良い天気の中、砂利道を歩きながら、EDIROL R-09(ポータブルMP3レコーダー)を片手に録音!

宇治橋という詩は、伊勢神宮の宇治橋の事を言っていますので、せっかく来たから本物の宇治橋の上で読んでみました。通行人の目をはばかりながら・・・笑。
浩三さんは、伊勢出身ですから、内宮も外宮も遊び場だったようです。

で、「骨のうたう」は浩三さんの有名な詩。そしてもう一つを適当にと思って選んだのですが、
読んでみたら「長生きをしたい」という同じ言葉が出て来た。

不思議だけど、浩三さんの思いか、僕の思いか・・・。

お聞き下さい。



STORYTELLER BOOKポッドキャスティング by 心尽
配信1周年伊勢神宮にて竹内浩三の詩の朗読

(5:38) Takeshi Sasaki "STORYTELLERBOOK 1st Anniversary at ISE-JINGU"


mixiにコミュニティを立ち上げました。ご意見などご自由にお寄せ下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1102090



竹内浩三集

Book
竹内浩三集

著者:竹内 浩三

販売元:藤原書店

Amazon.co.jpで詳細を確認する


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月15日 (金)

配信1周年記念「レールの上」作&朗読 佐々木健

Download

「レールの上」

作&朗読 佐々木健

気がついたら僕はレールの上を走っていた。
小さなお風呂みたいな鉄製の箱?その中に置かれた中世ヨーロッパのお城にありそうなハデな木の椅子に座って、レールの上を走っていた。
周りは乳白色につつまれていて、よく見えない。
前も、右も、左も、後ろも、何も見えない
ただレールの上を走るゴトンゴトンという音だけが耳に心地よい。
ハンドルがあるわけでもないし、レバーとかメーターとかいうものもない。
スピードはそんなには出ていないけど、立ち上がると少し怖い感じで、立って入られない。箱につかまっていないと落ちてしまいそうだ。
箱は平坦な道をどんどん走って行く。
しばらくすると白い乳白色は終わりを告げ街の中を走っていた。
横を見ると同じくらいの年の子供達が一人ずつ、僕のと同じような箱にのって走っている。何人も何人も。レールは複雑に入り乱れ交差している。時々ふざけてぶつけあっている子もいる。
何人かの子供が話しかけてきた。へんな椅子って。その子達の椅子は学校の机についているパイプと木でできた椅子だった。確かに、何だか箱にはそぐわない椅子だ。
僕は他愛もない返事をひきつった笑顔で返した。
ここはどこだろう?僕は今年37才になった。鏡はないけれど、自分の体がいつもと同じ37才であろう事は、この肉体を見ればわかる。
昨日は、確か深夜に家に帰り作業をして、そのまま寝てしまったように思う。
服は昨日のままだ。
たくさんの子供達の箱に抜かれて行った。
僕はその時、見た。確かに見た。箱に乗らずに走っている子供がいた事を。たった一人だったけど、すごく汗をいっぱいかいていたけれども、誰よりも楽しそうに、イキイキと走っている子供を。
僕の箱は、だんだんとスピードを落として行った。それと同時に再び乳白色に包まれて行き、もう子供達の声も聞こえなくなった。気配すら感じない。ゆっくりゆっくりと、そして最後に静かにとまった。
僕は立ち上がり周囲に危険がない事を確認して、箱を降りてみることにした。
降りる事は簡単だった。ひとまたぎで箱の外に出られた。
僕が降りると箱は1人でにすぅっと動き始めた。あっと思ったが、僕はもう箱に乗りたいとは思わなかったので、そのまま箱を見送った。
行ってしまった。
乳白色に包まれ、僕はひとりになった。
その時、声がしたんだ。
「やっと追いついた」
振り返ると、そこには僕がいた。
いや、正確には、子供時代の僕がいた。小学生低学年ぐらいの僕だ。
不思議だけど、僕だってわかる。ここに僕はいるのに、目の前に子供時代の僕がいる。
どうやら走って来たらしく、軽く息があがっている。僕は喘息持ちだったから、息が苦しそうだ。吸う時に、口を開き胸があがり音をたてて息を吸った。
自分とこうして向き合うというのはおかしなものだ。わけがわからなかったけど、僕はその子の背中に手をおいた。その子は、僕のもう片方の腕をつかんだ。楽しそうな笑顔だ。水はないかと探したが持っている訳もなかった。
こういう時、僕は言葉がでない。何か聞きたいことはたくさんあるはずなのに。
何となく気まずい感じがして、最初に出た言葉は、「僕?だよね」だった。
その子は、無言で息を整えながらうなずいた。いい笑顔だ。
そう思った途端。彼はすうっと消えてしまった。いや、僕の中に入ってきたと言った方がいいだろうか?
僕は満ち足りて涙が溢れてとまらなかった。
僕は、自分の目的を思い出した。
行かなきゃ。
小さい一歩を踏み出した。それは、永遠に続く大事な一歩だった。


↑30秒すぐに試聴できます。



STORYTELLER BOOKポッドキャスティング by 心尽
配信1周年記念オリジナル作品

(8:07) Takeshi Sasaki "Rail"


mixiにコミュニティを立ち上げました。ご意見などご自由にお寄せ下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1102090



竹内浩三集

Book
竹内浩三集

著者:竹内 浩三

販売元:藤原書店

Amazon.co.jpで詳細を確認する


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月13日 (水)

夏目漱石「こころ」第071回(下十七)

Download
「下 先生と遺書 十七」
私が書物ばかり買うのを見て、奥さんは少し着物を拵(こしら)えろといいました。私は実際田舎(いなか)で織った木綿(もめん)ものしかもっていなかったのです。その頃(ころ)の学生は絹(いと)の入(はい)った着物を肌に着けませんでした。私の友達に横浜(よこはま)の商人(あきんど)か何(なに)かで、宅(うち)はなかなか派出(はで)に暮しているものがありましたが、そこへある時羽二重(はぶたえ)の胴着(どうぎ)が配達で届いた事があります…。


↑30秒すぐに試聴できます。

夏目漱石の「こころ」連続読み第71回。上中下の「下 先生と遺書」の章#17(全110回)

(5:49) Soseki Natsume "KOKORO"#71


mixiにコミュニティを立ち上げました。ご意見などご自由にお寄せ下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1102090

青空文庫
※テキストは、青空文庫の皆様のご尽力により、上記バナーで御覧になれます。

こころ Book こころ

著者:夏目 漱石
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月11日 (月)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」エピローグ

Download

これは、ぼくにとって、せかいでいちばんきれいで、いちばんせつないけしきです。さっきのページのものと、おなじけしきなんですが、きみたちによく見てもらいたいから、もういちどかきます。あのときの王子くんが、ちじょうにあらわれたのは、ここ。それからきえたのも、ここ。
 しっかり、このけしきを見てください…。




(2:37) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #epilogue


↑30秒すぐに試聴できます。

青空文庫
※テキストとイラストは、上記で御覧になれます。
翻訳を無料で公開して下さっている大久保ゆうさんに敬意を表します。ありがとうございます。
大久保さんのホームページはこちら

星の王子さま Book 星の王子さま

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
販売元:平凡社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 8日 (金)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」27

Download

今となっては、あれももう、六年前のこと。……ぼくは、このできごとを、いままでだれにもはなさなかった。ひこうきなかまは、ぼくのかおをみて、ぶじにかえってきたことをよろこんでくれた。ぼくは、せつなかったけど、あいつらには、こういった。「いやあ、こりごりだよ……」
 もう今では、ぼくのこころも、ちょっといえている。その、つまり……まったくってわけじゃない。でも、ぼくにはよくわかっている。あの子は、じぶんの星にかえったんだ。だって…。
(5:14) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #27


↑30秒すぐに試聴できます。

青空文庫
※テキストとイラストは、上記で御覧になれます。
翻訳を無料で公開して下さっている大久保ゆうさんに敬意を表します。ありがとうございます。
大久保さんのホームページはこちら

星の王子さま Book 星の王子さま

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
販売元:平凡社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 6日 (水)

サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」26

Download

井戸のそばに、こわれた古い石のかべがあった。つぎの日の夕がた、ぼくがやることをやってもどってくると、とおくのほうに、王子くんがそのかべの上にすわって、足をぶらんとさせているのが見えた。その子のはなしごえもきこえてくる。
「じゃあ、きみはおぼえてないの?」と、その子はいった。「ちがうって、ここは!」
 その子のことばに、なにかがへんじをしているみたいだった。
「そうだけど! そう、きょうなんだけど、ちがうんだって、ここじゃないんだ……」
 ぼくは、かべのほうへあるいていった。けれど、なにも見えないし、なにもきこえない。それでも、王子くんはまたことばをかえしていた…。
(18:04) Antoine de Saint-Exupery, Le Petit Prince #26


↑30秒すぐに試聴できます。

青空文庫
※テキストとイラストは、上記で御覧になれます。
翻訳を無料で公開して下さっている大久保ゆうさんに敬意を表します。ありがとうございます。
大久保さんのホームページはこちら

星の王子さま Book 星の王子さま

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
販売元:平凡社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 4日 (月)

「床屋」誰の作品でしょう?

ショック!オーディオインターフェースが壊れてしまったようで、音声がパソコンに入りません。。。
という事で、今日は、R-09で録音してお送りします。突然のクイズ!作者は誰でしょう。
短い散文を読んでいます。さらりと聞き流してしまいますが、状景の書き方がすごいです。
Download

本郷区菊坂町
          ※
九時過ぎたので、床屋の弟子の微(かす)かな疲れと睡気(ねむけ)とがふっと青白く鏡にかゝり、室(へや)は何だかがらんとしてゐる。
「俺(おれ)は小さい時分何でも馬のバリカンで刈られたことがあるな。」
「えゝ、ございませう。あのバリカンは今でも中国の方ではみな使って居(を)ります。」
「床屋で?」
「さうです。」
「それははじめて聞いたな。」
「大阪でも前は矢張りあれを使ひました。今でも普通のと半々位でせう。」
「さうかな。」
「お郷国(くに)はどちらで居らっしゃいますか。」
…。


↑30秒すぐに試聴できます。


(4:52) who was wrote... "BARBAR"


mixiにコミュニティを立ち上げました。ご意見などご自由にお寄せ下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1102090




朗読CD シャーロック・ホームズ「赤毛連盟」

Music
朗読CD シャーロック・ホームズ「赤毛連盟」

アーティスト:朗読:佐々木健/翻訳:大久保ゆう/原作:コナン・ドイル

販売元:STORYTELLER BOOK

発売日:2006/09/28

Amazon.co.jpで詳細を確認する


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 1日 (金)

夏目漱石「こころ」第070回(下十六)

Download
「下 先生と遺書 十六」
私は相変らず学校へ出席していました。しかし教壇に立つ人の講義が、遠くの方で聞こえるような心持がしました。勉強もその通りでした。眼の中へはいる活字は心の底まで浸(し)み渡らないうちに烟(けむ)のごとく消えて行くのです。私はその上無口になりました。それを二、三の友達が誤解して、冥想(めいそう)に耽(ふけ)ってでもいるかのように、他(た)の友達に伝えました。私はこの誤解を解こうとはしませんでした。都合の好(い)い仮面を人が貸してくれたのを、かえって仕合(しあわ)せとして喜びました。それでも時々は気が済まなかったのでしょう、発作的に焦燥(はしゃ)ぎ廻(まわ)って彼らを驚かした事もあります…。


↑30秒すぐに試聴できます。

夏目漱石の「こころ」連続読み第70回。上中下の「下 先生と遺書」の章#16(全110回)

(5:59) Soseki Natsume "KOKORO"#70


mixiにコミュニティを立ち上げました。ご意見などご自由にお寄せ下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1102090

青空文庫
※テキストは、青空文庫の皆様のご尽力により、上記バナーで御覧になれます。

こころ Book こころ

著者:夏目 漱石
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »