芥川龍之介「尼提」

※この作品は、オーディオブックとして発売になりましたので、ダウンロードはできません。
舎衛城(しゃえいじょう)は人口の多い都である。が、城の面積は人口の多い割に広くはない。従ってまた厠溷(しこん)も多くはない。城中の人々はそのためにたいていはわざわざ城外へ出、大小便をすることに定(き)めている。ただ波羅門(ばらもん)や刹帝利(せっていり)だけは便器の中に用を足し、特に足を労することをしない。しかしこの便器の中の糞尿(ふんにょう)もどうにか始末(しまつ)をつけなければならぬ。その始末をつけるのが除糞人(じょふんにん)と呼ばれる人々である。
もう髪の黄ばみかけた尼提(にだい)はこう言う除糞人の一人である。
(8:41)
テキストは、青空文庫の皆様のご尽力により、上記バナーで御覧になれます。
| 芥川龍之介全集〈6〉 著者:芥川 龍之介 |
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)










最近のコメント