夏目漱石「こころ」第083回(下二十九)

「下 先生と遺書 二十九」
私は思い切って自分の心をKに打ち明けようとしました。もっともこれはその時に始まった訳でもなかったのです。旅に出ない前から、私にはそうした腹ができていたのですけれども、打ち明ける機会をつらまえる事も、その機会を作り出す事も、私の手際(てぎわ)では旨(うま)くゆかなかったのです。今から思うと、その頃私の周囲にいた人間はみんな妙でした。女に関して立ち入った話などをするものは一人もありませんでした…。
↑30秒すぐに試聴できます。
夏目漱石の「こころ」連続読み第83回。上中下の「下 先生と遺書」の章#29(全110回)
(5:32) Soseki Natsume "KOKORO"#83
mixiにコミュニティを立ち上げました。ご意見などご自由にお寄せ下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1102090

※テキストは、青空文庫の皆様のご尽力により、上記バナーで御覧になれます。
|
こころ 著者:夏目 漱石 |
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)












最近のコメント